【2人用/主従】毒入りの紅茶と、忠実なる犬。「お嬢様、そろそろお時間です」【ダーク/シリアス/共依存】

こんにちは、コエバコ管理人の伊織です。
今回はイケボやお姉さん声など、特定の声質を存分に活かせる「主従関係」のダークシリアス台本をご用意しました。
静かな空間での緊迫感や息遣いまで伝わるような掛け合いを楽しめます。
ASMR配信やじっくり演技に浸りたいペアに絶対おすすめです!

目次

作品情報

  • 人数:2人(男女。※坊ちゃんとメイドなど、性別反転のアレンジも自由です)
  • 時間:約3分
  • ジャンル:ダーク / シリアス / 共依存
  • あらすじ:敵に包囲され陥落寸前の屋敷。
    逃げ道のない部屋で執事は主のために最後のアフタヌーンティーを淹れる。
    それは敵の手に落ちる前に安らかに眠るための、毒入りの紅茶だった。

登場人物

  • 【セレス】:誇り高き屋敷の主(お嬢様)。敵に追い詰められ恐怖で震えながらも、気丈に振る舞おうとする。
  • 【アルト】:セレスに仕える忠実な執事。どんな時も完璧で、冷徹なまでの丁寧語を崩さない。

本編

(ト書き:遠くで微かに響く地響きや破壊音。しかし、部屋の中は異様なほど静か。カチャリ……と、ティーカップとソーサーが触れ合う上品な音が響く)

【アルト】
「お嬢様。本日の茶葉は、ダージリンのファーストフラッシュをご用意いたしました。マスカットのような爽やかな香りが、荒れたお心を鎮めてくれるかと存じます」

【セレス】
「……アルト。あなたは、狂っているの? 外の音が聞こえないの! 敵はもう、すぐそこの回廊まで迫っているわ!」

【アルト】
「ええ、存じております。先ほど、西の塔が崩落いたしましたので。……さあ、冷めないうちにお召し上がりください」

【セレス】
「こんな状況で紅茶なんて飲めるわけないでしょう! いいから、あなたは早く逃げなさい! この部屋の隠し通路を使えば、一人くらいなら……ッ!」

(ト書き:衣擦れの音。アルトが静かに歩み寄り、セレスの足元にスッと跪く)

【アルト】
「お断りいたします」

【セレス】
「なっ……! 主の命令が、聞けないと言うの……っ!?」

【アルト】
「私は、お嬢様にお仕えする執事です。主を置いて逃げ出すような真似は、私の美学に反します。それに……外に出たところで、もう逃げ道などございませんよ」

【セレス】
「あ……ああ……。そんな……じゃあ、私たちは、ここで……あの野蛮な奴らに……」

【アルト】
「ご安心を。あのような者たちの薄汚い手が、お嬢様の美しい肌に触れることなど、私が決して許しません。……ですから、どうかこちらの紅茶を」

【セレス】
「紅茶……? まさか、あなた……」

【アルト】
「(微笑みながら)ええ。即効性のものでございます。痛みも苦しみもなく、ただ深い微睡みへと誘われることでしょう。……敵の手に落ち、屈辱を味わうくらいなら。最後はせめて、優雅に、美しく」

【セレス】
「毒を、入れたのね……私の、ために」

【アルト】
「お嬢様は、私のすべてでございます。他の何者にも奪わせるわけにはまいりません。……どうか、最後は私の腕の中で」

(ト書き:衣擦れの音。アルトがセレスの体を優しく抱き寄せる。セレスの震えが少しずつ治まっていく)

【セレス】
「……(震える息を吐く)……ふふ、本当に、あなたは……食えない執事ね。最後まで、私の思い通りにはならない」

(ト書き:カチャリ、とセレスがティーカップを手に取る)

【セレス】
「……いいわ。どうせ終わる命なら、あなたと添い遂げてあげる。……ねえ、アルト。私、ずっと……あなたのことが……」

(ト書き:セレスが紅茶を飲み干す。コトリ、とカップが落ちる音)

【アルト】
「……私もでございます、お嬢様。……愛しております」

(ト書き:アルトも、自分のティーカップを手に取り、静かに口をつける)

【アルト】
「おやすみなさいませ。……永遠に」

(暗転)


管理人のワンポイントアドバイス

この台本を演じる際のコツをアドバイスします。

セレス役の方へ
前半は「当主としてのプライド(強がり)」と「死への恐怖」の板挟みになっています。
声の震えや息遣いでパニックになりかけている様子を表現してみてください。
後半アルトの腕に抱かれてからはスッと肩の力を抜き、ずっと秘めていた「一人の女性としての弱さと愛情」を静かに声に乗せると、とても魅力的なギャップになりますよ。

アルト役の方へ
徹底して「冷徹なまでの丁寧語」を貫いてください。
外で屋敷が燃えていようと、目の前の紅茶の温度を気にする異常さをあえて落ち着いたトーンで演じることで不気味さ(ダークさ)が引き立ちます。
終盤の「どうか、最後は私の腕の中で」からは、少しだけ体温を感じさせるようなウィスパーボイスを意識すると、ゾッとするような愛情が伝わります。

★ここがポイント!
この作品の肝は「間(ま)」と「息遣い」です!
セリフとセリフの間に、あえて無音の時間を作ってみてください。
カチャリというカップの音や衣擦れの音が聴こえてきそうなほどの静寂が二人の異常な空間を際立たせます。
マイクへの距離感を工夫して、ASMRのような臨場感のある掛け合いを楽しんでくださいね!


利用規約

  • この台本は、YouTube、配信アプリ(Spoon/IRIAM等)、音声投稿サイト等で無料でご自由にお使いいただけます。
  • 使用時のご連絡は不要ですが、概要欄などに「サイト名:コエバコ」と記載していただけると嬉しいです。
  • 商用利用、改変もOKですが、自作発言はお控えください。

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この記事を書いた人

「コエバコ」管理人の伊織(いおり)です。 声劇が大好きで、みんなが気軽に遊べる台本置き場を作りました。 読みやすくて、演じていて楽しくなるような台本を目指して書いています。 練習用にも、配信の企画にも、自由に使ってくださいね。あなたの声で物語が完成するのを楽しみにしています。

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