こんにちは、コエバコ管理人の伊織です!
今回は「ヤンデレ」と「おねショタ」という強力な組み合わせが好きな方に激推しの台本をご用意しました。
可哀想で守ってあげたくなる少年が、後半で絶対的な支配者へと豹変するサイコパスチックな心理戦です。
感情の振り幅が大きく、実力派ペアの演技練習や配信での読み聞かせにぴったりの約10分間。
じわじわと追い詰められる恐怖を、ぜひ楽しんで演じてみてくださいね。
作品情報
- 人数:2人(男女)
- 時間:約10分
- ジャンル:シリアス・ドラマ(ヤンデレ・共依存)
- あらすじ:病弱な少年ルイの世話をしてきたアカネ。彼女が結婚と引越しを理由に別れを切り出すと、ルイは泣きじゃくる。しかし、迎えに来るはずの婚約者が現れないことにアカネが気づいた瞬間、ルイは静かに微笑み……。
登場人物
- アカネ:20代前半。ルイの家庭教師兼、身の回りのお世話をしている。優しく面倒見が良いお姉さん。ルイに対して強い庇護欲と罪悪感を抱いている。
- ルイ:12歳の少年。体が弱く、学校に行かずに部屋に引きこもっている。天使のように可愛らしく無垢な性格に見えるが、実は……。
本編
アカネ
「ルイくん、入るね。……うん、今日は少し顔色がいいみたい。お薬の時間だよ、起き上がれる?」
ルイ
「げほっ、げほっ……あ、アカネさん。ごめんなさい、いつも……」
アカネ
「謝らなくていいの。ほら、お水。ゆっくり飲んでね。……熱、まだ少しあるみたい。首筋に汗かいてる。拭くからじっとしてて」
ルイ
「んっ……アカネさんの手、冷たくて気持ちいい……。ねえ、アカネさん。今日も僕に本、読んでくれる? 昨日途中で寝ちゃったところから……」
アカネ
「……ごめんね、ルイくん。今日は本を読む代わりに、ルイくんにちゃんとお話しておかなくちゃいけないことがあって来たの」
ルイ
「お話? なに? 僕、何か悪いことした……?」
アカネ
「ううん、違うよ。ルイくんは毎日とってもいい子にしてる。……あのね、私ね。来月、遠くに引っ越すことになったの。結婚……するから。だから、ここでルイくんのお勉強を見るのは、今日で最後なの」
ルイ
「…………え?」
アカネ
「今まで黙っててごめんね。ギリギリまで言い出せなくて……」
ルイ
「嘘だ……嘘だよね!? アカネさん、いなくなっちゃうの!? 僕を置いて、どこかに行っちゃうの!?」
アカネ
「ごめんね、急に。でも、ルイくんももうすぐ中学生だし、私の代わりならもっと優秀な先生が……」
ルイ
「嫌だ!! 行かないで! アカネさんがいないと、僕……っ! げほっ、げほっ、ひゅーっ……! げほっ!」
アカネ
「ルイくん!? 落ち着いて、息、ゆっくり吐いて! ほら、私の背中さするペースに合わせて……ふーっ、って……」
ルイ
「はぁっ、はぁっ……やだ、やだぁっ……! アカネさん、行かないでよぉ……! 僕には、アカネさんしかいないのに……!」
アカネ
「(抱きしめながら)そんなことないよ。優しいお父様とお母様もいるし、新しい先生もすぐに来てくれるから……」
ルイ
「違うっ! アカネさんがいいの! アカネさんじゃなきゃ、嫌だ……っ! アカネさんがいなくなったら、僕、寂しくて死んじゃうよ……っ」
アカネ
「ダメだよ、死んじゃうなんて言っちゃ。……泣かないで、ルイくん。私もね、ルイくんとのお勉強、すごく楽しかったよ。初めてここで会った時はあんなに小さくて、ベッドから起き上がるのも辛そうだったのに。少しずつ背も伸びて、笑ってくれるようになって……私、本当に嬉しかったんだよ」
ルイ
「……本当? 僕と一緒にいて、楽しかった?」
アカネ
「うん。ルイくんがもっと元気になって、外でたくさん遊べるようになるの、離れていてもずっと祈ってるからね」
ルイ
「……アカネさん……」
アカネ
「(少し安心したように息をつく)あ……ごめんね、もうこんな時間だ。実はね、そろそろ彼が下まで迎えに来てくれる時間なんだけど……」
(スマホを取り出すアカネ)
アカネ
「おかしいな……いつもなら着く前に『もうすぐ着くよ』って連絡くれるんだけど……」
ルイ
「…………」
アカネ
「道、混んでるのかな。ちょっと電話、してみようかな……」
ルイ
「……しなくていいよ」
アカネ
「え?」
(ルイの様子が完全に変わる。泣き顔がスッと消え、冷たく無機質な声になる)
ルイ
「そのスマホ、もう鳴らないから」
アカネ
「……ルイ、くん……? どういう、こと?」
ルイ
「ああ、あの男ならもう来ないよ。だって僕が、全部壊しちゃったから」
アカネ
「……え?」
ルイ
「クスッ……あははっ! アカネさん、すごくマヌケな顔してる。驚いた? いつもみたいに苦しそうに咳き込んで泣き真似すれば、アカネさん、すぐに騙されちゃうんだもん」
アカネ
「嘘、でしょ……? さっきの発作も、演技だったの……? それに、壊したって、何を……?」
ルイ
「あの男の会社にね、ちょっとしたデータを送ったの。彼が会社のパソコンから、見ちゃいけない機密情報をたくさん外部に持ち出してたっていう証拠。……あ、もちろん僕が作った偽物のデータだけどね? でも、かなり精巧に作ったから、今頃警察に連行されて、泣きながら言い訳してるんじゃないかなぁ」
アカネ
「……っ!? な、んで……そんなこと……」
ルイ
「なんでって、邪魔だったから。僕のアカネさんを遠くに連れて行こうとする、目障りな悪い虫だったから、駆除しただけだよ」
アカネ
「駆除って……あなた、自分が何をしたのか分かってるの!? 彼の人生をめちゃくちゃにしたのよ!?」
ルイ
「もちろん分かってるよ。それが一番、手っ取り早いからね。アカネさんが引っ越す理由も、僕から離れる理由も、全部これでなくなったでしょ? 喜んでよ」
アカネ
「ふざけないで! 私はあなたのものじゃない! ……もう、行くね。彼を助けに行かないと……!」
(立ち上がろうとするアカネの腕を、ルイが強く掴む)
ルイ
「行けば? ……でも、僕を部屋に一人残して出て行ったら、どうなるか分かるよね?」
アカネ
「……っ!」
ルイ
「僕、体が弱いからさ。この窓から飛び降りたら、一発で死んじゃうと思うんだよね。……地面で頭から血を流して死んでる僕を見つけることになるのは、アカネさんだよ」
アカネ
「やめて……! そんな脅し……!」
ルイ
「脅しじゃないよ? 僕は本気。僕を置いていくなら、ここで死ぬ。……あ、遺書も書かなきゃね。『大好きなアカネさんに捨てられたから、生きていけません』って。そうしたら、世間の人はなんて言うかなぁ?」
アカネ
「ひどい……どうして……私、あなたのこと、本当に大切に思ってたのに……っ」
ルイ
「ひどいのはアカネさんだよ。僕にこんなに優しくして、僕なしじゃ生きられないように手懐けたくせに、自分だけ幸せになろうとするなんて、許されるわけないじゃん」
アカネ
「違う……! 私はただ、病気で外に出られないあなたが可哀想で……っ!」
ルイ
「嘘だ。アカネさんだって、僕に依存されるのが気持ちよかったんでしょ?」
アカネ
「……っ!」
ルイ
「可哀想で無力な僕の世話をして、『私がいないとダメなんだ』って優越感に浸ってた。いいお姉さんごっこをして、自分の心の穴を埋めてただけでしょ? ……図星だね?」
アカネ
「……違う……私は、そんなつもりじゃ……っ」
ルイ
「ねえ、アカネさん。もうどこにも行かないよね? もう結婚なんて馬鹿なこと考えないで、ずっと僕のそばで、僕だけを見て、僕の世話をしてくれるよね? ……そうじゃないと、僕、本当に何をするか分からないよ」
アカネ
「(声が震える)……もう、嫌……どうして、こんな……」
ルイ
「(優しく抱きしめて、耳元で甘く囁く)ふふっ……いい子だね、アカネさん。大好きだよ。……もう一生、この部屋から出さないからね。ずっと、ずぅっと、一緒だよ」
管理人のワンポイントアドバイス
この台本を演じる際のコツをアドバイスします!
アカネ役の方へ
前半は本当にルイを慈しむ「聖母のような優しいお姉さん」を意識してください。
庇護欲120%で接するからこそ、後半の絶望が引き立ちます。
ルイが豹変してからは最初は「混乱と戸惑い」、次に「恐怖」、最後は図星を突かれたことによる「諦めと絶望」へと、声の震えや息遣いで段階的に精神が崩れていく様子を表現してみてくださいね。
ルイ役の方へ
この作品の肝です! 7分目(スマホが鳴らないくだり)までは徹底的に「可哀想で病弱で、守ってあげたくなる無垢な天使」を演じきってください。
過呼吸の演技は少しリアルめにやるとアカネの焦りを引き出せます。
そして豹変した瞬間からは声色を一段低くするか、感情の無い冷たいトーンにし、「絶対的な支配者」としての狂気を滲ませてください。
アカネを脅す時は、焦るのではなく「淡々と、楽しそうに」サイコパス感を出すのがコツです。
★ここがポイント!
一番のクライマックスは、ルイの「アカネさんだって、僕に依存されるのが気持ちよかったんでしょ?」というセリフです!
ここで単なる「被害者(アカネ)と加害者(ルイ)」の構図が崩れ、実は「共依存」だったという残酷な真実が突きつけられます。
掛け合いの間(ま)をたっぷり取って、アカネが完全に心をへし折られる瞬間を、二人で息を合わせて作り上げてください!
利用規約
- この台本は、YouTube、配信アプリ(Spoon/IRIAM等)、音声投稿サイト等で無料でご自由にお使いいただけます。
- 使用時のご連絡は不要ですが、概要欄などに「サイト名:コエバコ」と記載していただけると嬉しいです。
- 商用利用、改変もOKですが、自作発言はお控えください。
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