【2人用/男女】放課後の教室、渡せなかったチョコレート。「義理チョコって言ったじゃん」【バレンタイン/青春/恋愛】

こんにちは、コエバコ管理人の伊織です。
今回は、バレンタインの放課後を舞台にした、「素直になれない女子 × 鈍感な男子」の王道ラブコメ台本です。
好きなのに「義理チョコ」と嘘をついてしまう焦りや、最後の勇気を振り絞った告白シーンなど、青春の甘酸っぱさが詰まっています!

目次

作品情報

  • 人数:2人(女性1・男性1)
  • 時間:約2〜3分
  • ジャンル:恋愛・ラブコメ・青春
  • あらすじ:放課後の教室。渡せないままの本命チョコを握りしめるヒロインの元に、意中の彼が現れる。とっさに「義理チョコ」だと嘘をついてしまうが……。

登場人物

  • 【ミナミ】:素直になれない女子高生。カケルのことが好きだが、今の友達関係が壊れるのを恐れている。
  • 【カケル】:少し鈍感だが、実はミナミのことが気になっている男子高生。明るい性格だが、意外と傷つきやすい。

本編

【ミナミ】
(教室の隅で一人、ため息をついて)
「はぁ……。結局、渡せなかったなぁ」

(衣擦れの音。チョコの箱を見つめる)

【ミナミ】
「『これ、よかったら食べて』。たった10文字が、なんでこんなに言えないんだろ」

(ガララ、と教室のドアが開く音)

【カケル】
「おーっす。……って、あれ? ミナミじゃん。まだ残ってたのか?」

【ミナミ】
「(驚いて)わっ!? カ、カケル!?」

(ガサゴソと慌てて背中に何かを隠す)

【ミナミ】
「あ、あんたこそ何よ! 部活は!?」

【カケル】
「あー、スマホ忘れたの思い出してさ。ちょっと取りに戻ってきた」

(足音。カケルが近づいてくる)

【カケル】
「で? お前は何してんの。そんなコソコソして」

【ミナミ】
「べ、別に! コソコソなんてしてないし! ただちょっと考えごとしてただけ!」

【カケル】
「ふーん……。あ、机の下」

【ミナミ】
「えっ?」

【カケル】
「リボン、落ちてるぞ」

【ミナミ】
「(焦って)うそっ!?」

(ミナミが下を向いた隙に、カケルが背中に回り込む)

【カケル】
「隙ありっ! ……って、なんだこれ。チョコレート?」

【ミナミ】
「あーーっ! ちょっと、返してよ!」

【カケル】
「へぇ……。今日バレンタインだもんなぁ。誰にあげんの、これ」

【ミナミ】
「だ、誰でもいいでしょ!」

【カケル】
「誰でもいいってことはないだろ。……もしかして、本命とか?」

【ミナミ】
「ち、ちが……っ!」

【カケル】
「ふーん。そっか、ミナミにも好きなヤツいたんだ。……へえ」

(カケルの声色が少し低く、冷やかすような、でも探るようなトーンに)

【カケル】
「で、どこのどいつ? 俺の知ってるヤツ?」

【ミナミ】
「(追い詰められて早口に)違うってば!! それは……あんたのだよ!」

【カケル】
「……え?」

【ミナミ】
「あんたに……あげるつもりだったの! ただの義理チョコ! 日頃の感謝! それだけ!」

(一瞬の静寂)

【カケル】
「……ああ、そっか。俺にか」

【ミナミ】
「そ、そうよ。勘違いしないでよね」

【カケル】
「びっくりさせんなよなー(苦笑い)。……そっか、義理かぁ」

(カケルの声から露骨に覇気がなくなる)

【カケル】
「サンキュ。もらえると思ってなかったから、嬉しいわ」

【ミナミ】
「え……」

【カケル】
「じゃあな。戸締まりして帰れよー」

(カケル、背を向けて歩き出す)

【ミナミ】
(モノローグ)
「……待って。なに今の顔。なんでそんな、がっかりした声出すのよ」

【カケル】
「(遠くから)じゃーなー」

【ミナミ】
(モノローグ)
「このままじゃ……だめだ」

【ミナミ】
「待ってカケル!!」

【カケル】
「ん? なんだよ、まだなんか……」

【ミナミ】
「お返し! ホワイトデー!」

【カケル】
「は? ……ああ、わかってるって。義理チョコでもちゃんとお返しは……」

【ミナミ】
「3倍ね! 絶対3倍返しにしてよね!」

【カケル】
「お前なぁ……がめついぞ」

【ミナミ】
「だって……!」

(ミナミ、深呼吸。震える声で)

【ミナミ】
「だってそれ……本命、なんだから」

【カケル】
「……は?」

【ミナミ】
「義理じゃないの! あんたが好きなの! ……バーカ!」

(ミナミ、走り去る足音)

【カケル】
「え、ちょ、おいミナミ!? ……マジかよ」

(カケル、嬉しさを噛み締めるように)

【カケル】
「3倍じゃ、きかねーな……これ」


管理人のワンポイントアドバイス

この台本を成功させる鍵は、二人の「勘違いリアクション」です。

ミナミ役の方へ: 前半は「バレたくない!」という焦りで早口になりがちですが、それが可愛らしさに繋がります。 クライマックスの「3倍ね!」 は、ただ強欲なわけではなく「まだ素直になれない照れ隠し」です。最後の「バーカ!」 に全ての愛を込めて、全速力で走り去るイメージで演じてみてください。

カケル役の方へ:「義理かぁ」 と言った瞬間に、声のトーンをガクッと落としてください。 ここで分かりやすく落ち込むことで、ラストの「3倍じゃきかねーな」 という喜びのセリフが、より一層輝きます。

利用規約

  • この台本は、YouTube、配信アプリ(Spoon/IRIAM等)、音声投稿サイト等で無料でご自由にお使いいただけます。
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この記事を書いた人

「コエバコ」管理人の伊織(いおり)です。 声劇が大好きで、みんなが気軽に遊べる台本置き場を作りました。 読みやすくて、演じていて楽しくなるような台本を目指して書いています。 練習用にも、配信の企画にも、自由に使ってくださいね。あなたの声で物語が完成するのを楽しみにしています。

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