こんにちは、コエバコ管理人の伊織です。
今回は、同棲中のカップルによくある「些細な喧嘩」をテーマにした台本です。
素直になれない「もどかしさ」と、仲直りした後の「甘い空気」の両方を楽しみたいペアにおすすめです!
作品情報
- 人数:2人(男女)
- 時間:約3〜4分
- ジャンル:恋愛・ラブコメ
- あらすじ:同棲中のカイトとミオ。カイトがミオの楽しみにしていたプリンを食べてしまい、部屋には気まずい空気が流れている。お互い謝りたいのに素直になれない二人の結末は……。
登場人物
- 【カイト】:彼氏。悪気はないが少しデリカシーに欠ける。ミオの機嫌を取りたいが、どう切り出していいか分からない。
- 【ミオ】:彼女。楽しみにしていた「限定プリン」を食べられて激怒中。本当はもう許しているが、引っ込みがつかなくなっている。
本編
【カイト】
(モノローグ)
部屋の空気が、重い。
原因はわかってる。俺だ。俺が悪い。
でもさ、冷蔵庫にあったら食べるだろ、普通……。
【ミオ】
(モノローグ)
……いつまで黙ってるつもり?
テレビの音だけが響いて、すっごく居心地悪い。
あのプリン、駅前の期間限定のやつだったのに……。
あーもう、思い出したらまた腹立ってきた。
【カイト】
「……あー、その、なんだ」
【ミオ】
「…………」
【カイト】
「テレビ、面白いのやってないな」
【ミオ】
「……そうだね」
(ト書き:冷たく、スマホから目を離さずに)
【カイト】
(心の声:だめだ! 会話が続かない! 完全に怒ってる……!)
【ミオ】
(心の声:何その天気の話みたいな適当なフリ。もっと言うことあるでしょ。「ごめん」の一言がなんで言えないのよバカ!)
【カイト】
「あー……喉渇かない? コーヒー淹れようか?」
【ミオ】
「いらない。自分でやるから」
(ト書き:立ち上がろうとする音)
【カイト】
「いや、俺がついでに淹れるって! 座っててよ」
【ミオ】
「いいってば」
(ト書き:二人同時に動いてしまい、少しぶつかりそうになる)
【カイト】
「あ、ごめん」
【ミオ】
「……っ」
(ト書き:ゴロゴロ……!と遠くで雷の音が鳴る)
【ミオ】
「えっ」
(ト書き:ピカッ!バリバリバリ!と大きな雷鳴。同時に部屋の照明が一瞬消える)
【ミオ】
「キャッ!?」
(ト書き:思わずカイトの服の裾を掴んでしゃがみこむ)
【カイト】
「うおっ!?」
(ト書き:とっさにミオを抱き寄せる)
(ト書き:少しの間。雷鳴が遠ざかり、部屋の電気が再びつく)
【カイト】
「……だ、大丈夫か? ミオ」
【ミオ】
「……ぅ、うん。びっくり、した……」
【カイト】
「すげー音したな。近くに落ちたかも」
【ミオ】
「……うん」
(ト書き:まだカイトの服を掴んだまま)
【カイト】
「…………」
(ト書き:ミオの震える手が服を掴んでいることに気づく)
【カイト】
「あのさ、ミオ」
【ミオ】
「……なに」
【カイト】
「ごめん。プリン、勝手に食べて」
【ミオ】
「…………」
【カイト】
「名前書いてあったのに、気づかなくて。……嘘ついた。気づいてたけど、一個くらいいいかなって思ったんだ。本当にごめん」
【ミオ】
「……ん」
【カイト】
「明日、仕事帰りに同じの買ってくるから。……だから、機嫌直してくれない?」
【ミオ】
「……もう、売り切れだよ」
【カイト】
「えっ、マジで?」
【ミオ】
「今日までの限定だったもん」
【カイト】
「うわ……マジか……それは、ほんとに申し訳ないことを……」
【ミオ】
「……だから、その代わりに」
【カイト】
「え?」
【ミオ】
(ト書き:少し顔を上げて、上目遣いで)
「……ぎゅってして」
【カイト】
「……へ?」
【ミオ】
「聞こえなかった? プリンの代わり。……もっかい、ちゃんとぎゅってしてくれたら、許してあげる」
【カイト】
「……っ、」
(ト書き:愛しさが爆発して、優しく抱きしめ直す)
「……これでいい?」
【ミオ】
「……ん。……いいよ」
【カイト】
「はは、ミオあったかいな」
【ミオ】
「……カイトも」
(ト書き:カイトの胸に顔を埋めながら、小さく)
「……怒ってたの、プリンだけじゃないもん」
【カイト】
「え? 他に何かあった?」
【ミオ】
「……最近、カイト忙しくて、全然かまってくれなかったから」
「プリン置いておけば、一緒にティータイムできるかなって思ったのに……一人で勝手に食べちゃうんだもん」
【カイト】
「え……あ、そうだったのか……」
(ト書き:さらに強く抱きしめる)
「ごめん。寂しい思いさせてた」
【ミオ】
「……うん。すごく寂しかった」
【カイト】
「わかった。今週末、埋め合わせする。プリンより甘いやつ、あげるから」
【ミオ】
「……ふふ、なにそれ。キザ」
【カイト】
「うるさいな。……仲直り、でいい?」
【ミオ】
「……うん。仲直り」
(ト書き:少し離れて、見つめ合う)
【カイト】
「……好きだよ、ミオ」
【ミオ】
「……私も。大好き」
管理人・伊織のワンポイントアドバイス
この台本のポイントは、二人とも「本当はもう許している(謝りたい)のに、引くに引けない」という可愛らしい意地っ張り感です。
カイト役の方へ: 冒頭は「やっちまった……」という気まずさを全開に出してください。テレビの話やコーヒーの提案 は、空回りしている感じで演じるとリアルです。 後半、ミオを抱きしめるシーン からは、包容力のある優しいトーンに切り替えて、彼女を安心させてあげてください。
ミオ役の方へ:怒ってはいますが、本音は「プリンがなくて寂しい」ではなく「カイトにかまってもらえなくて寂しい」 です。 雷が鳴ってからは「強がり」が崩れて、素直な女の子に戻るギャップ を意識すると、可愛さが爆発します! 「ぎゅってして」 のセリフは、少し拗ねたように言うのがコツです。
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