【4人用/卒業】最後のホームルーム。黒板に書かれた文字と、先生の嘘。「さよならなんて言わせない」【青春/学校/泣ける】

こんにちは、コエバコ管理人の伊織です。
今回は、「卒業式後の教室」を舞台にした、先生と生徒の感動ドラマです。
素直になれない先生の「嘘」と、生徒たちが仕掛けた「黒板サプライズ」。
涙なしには演じられない、青春の締めくくりにぴったりの4人用台本です。

目次

作品情報

  • 人数:4人(先生1、生徒3)※性別不問、生徒の人数の増減可能
  • 時間:約5〜7分
  • ジャンル:青春ドラマ / 卒業
  • あらすじ:卒業式が終わったあとの教室。担任の先生はいつものように素っ気なくホームルームを終えようとするが、実は今年度で学校を去ることを隠していた。それを知っていた生徒たちは、最後に「あるサプライズ」を仕掛ける。

登場人物

  • 【先生】:生徒思いだが、素直になれないクールな教師。今年度で転任(または退職)することが決まっているが、生徒には黙っていた。
  • 【生徒A】:元気で明るいムードメーカー。感情表現がストレート。
  • 【生徒B】:少し斜に構えたクールな性格。先生の嘘にいち早く気づいている。
  • 【生徒C】:真面目でしっかり者。クラスのまとめ役。

※生徒役は性別不問です。
※生徒の人数に合わせてセリフを振り分けてください(2人の場合はBとCを統合、5人以上の場合はセリフを分割など)。


本編

【先生】
「……はい、というわけで。これにて最後のホームルームを終わる。
卒業証書、無くすなよ。あと、寄り道しないで帰ること。
じゃ、解散」

【生徒A】
「えー! 先生、あっさりと終わらせすぎじゃない!?」

【生徒B】
「ほんとそれ。感動のラストメッセージとかないわけ?」

【先生】
「ない。式で校長先生の話、たっぷり聞いたろ。お腹いっぱいだ」

【生徒C】
「先生、今日くらい素直になってもいいんですよ?
私たちが卒業するの、寂しいんでしょ」

【先生】
「バーカ。せいせいするよ。
お前らうるさいし、課題出さないし、すぐ問題起こすし。
明日から静かな職員室でコーヒー飲めると思うと、ワクワクするね」

【生徒A】
「ひっどーい!
あんなにお世話してあげたのに!」

【先生】
「世話焼いたのはこっちだ。
……ほら、さっさと荷物まとめて出ていけ。俺も鍵閉めて帰るから」

【生徒B】
「帰るって……先生、次はどこに行くの?」

【先生】
「あ? どこって、家だよ」

【生徒B】
「違うよ。……次の赴任先、どこかって聞いてんの」

【先生】
「…………は?」

(一瞬、空気が止まる)

【生徒C】
「隠しても無駄ですよ。
職員室で、他の先生たちが話してるの聞いちゃいましたから」

【生徒A】
「なんで黙ってたのさ!
私たちに何も言わずに、しれっといなくなるつもりだったんでしょ!」

【先生】
「……お前らには関係ないだろ。
教師が替わるなんてよくあることだ。いちいち騒ぐな」

【生徒B】
「関係なくないし。
……最後くらい、ちゃんと言ってよ。
『さよなら』も言えないままとか、一番ムカつく」

【先生】
「……湿っぽいのは嫌いなんだよ。
お前らはこれからのことだけ考えてりゃいいんだ。
俺のことは、過去の笑い話にでもしとけ」

(先生、背を向けて黒板消しを持とうとする)

【先生】
「ほら、黒板消すぞ。邪魔だから退いてろ」

【生徒C】
「……消させません」

【先生】
「あ?」

【生徒C】
「みんな、やって!」

(ガタガタ、と生徒たちが動く音)
(SE:黒板にチョークで文字を書く音があればベター)

【生徒A】
「ここ! 私がここ書くから!」

【生徒B】
「あーもう、字が汚い。もっと詰めろって」

【先生】
「おい、何やってんだお前ら。やめろ」

【生徒C】
「先生は動かないで!
……はい、完成!」

【先生】
「…………これは」

【生徒A】
「へへーん。名付けて、『先生を泣かせよう作戦』大成功~!」

【生徒B】
「寄せ書き、色紙じゃなくて黒板なら、持って行けないでしょ。
だから、目に焼き付けてってよ」

【生徒C】
「先生。
私たち、先生が担任で本当によかったです。
口は悪いし、態度は適当だし、すぐ自習にするけど……。
誰よりも私たちのこと、見ててくれたの知ってますから」

【先生】
「…………」

【生徒A】
「文化祭の時だって、夜遅くまで残って手伝ってくれたじゃん!」

【生徒B】
「進路相談だって、俺が納得するまで何回も付き合ってくれたし」

【生徒C】
「だから……黙って行こうなんて、許しませんよ」

【先生】
「……お前らなぁ……」

(先生、言葉を詰まらせる)

【先生】
「……黒板に落書きしたら、掃除が大変だろうが……」

【生徒A】
「あれー? 先生、声震えてない?」

【先生】
「うるさい。……粉が目に入っただけだ」

【生徒B】
「はいはい、そういうことにしておいてあげる。
……で? 最後になんか言うことないの?」

【先生】
「…………」

(先生、深く息を吸い込む)

【先生】
「……本当に、手のかかる生徒だった。
教師生活で、一番疲れた1年だったよ」

【生徒たち】
(笑い声)

【先生】
「……でも、楽しかった。
お前らの担任になれて、本当によかった。
……ありがとう」

(一瞬の静寂)

【生徒C】
「……はい!
じゃあ、最後はいつも通り、ビシッと締めましょう!」

【生徒A】
「そうだね! 先生、号令!」

【先生】
「……まったく。最後までこき使いやがって」

(先生、少し鼻をすすって、背筋を伸ばす)

【先生】
「3年B組! 起立!」

(椅子を引く音、衣擦れの音)

【先生】
「お前らの未来に、幸あれ!
……礼!!」

【全員】
「ありがとうございました!!!!」


管理人のワンポイントアドバイス

この台本は、前半の「コミカルな掛け合い」と、後半の「シリアスな感謝」のギャップが泣かせポイントです。

先生役の方へ: 生徒を突き放すような冷たい態度は、全て「寂しさを隠すため」の演技です。最後の号令「3年B組!起立!」は湿っぽくならず、生徒たちの背中を叩くような力強さで叫んでください。

生徒役(A・B・C)の方へ: 3人の性格(元気・クール・真面目)をしっかり演じ分けると、クラスの賑やかさが出ます。黒板サプライズのシーンは、本当に黒板に文字を書いているつもりで、楽しそうにアドリブ(ガヤ)を入れると臨場感が増します。

★ラストの「ありがとうございました!」
ここは全員の呼吸を合わせて、マイクが割れるくらいの全力で叫んでください!これまでの感謝を全て込めるつもりで!

利用規約

  • この台本は、YouTube、配信アプリ(Spoon/IRIAM等)、音声投稿サイト等で無料でご自由にお使いいただけます。
  • 使用時のご連絡は不要ですが、概要欄などに「サイト名:コエバコ」と記載していただけると嬉しいです。
  • 商用利用、改変もOKですが、自作発言はお控えください。

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この記事を書いた人

「コエバコ」管理人の伊織(いおり)です。 声劇が大好きで、みんなが気軽に遊べる台本置き場を作りました。 読みやすくて、演じていて楽しくなるような台本を目指して書いています。 練習用にも、配信の企画にも、自由に使ってくださいね。あなたの声で物語が完成するのを楽しみにしています。

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