こんにちは、コエバコ管理人の伊織です。
今回は「子ども扱いされたくない年下男子」と「いつまでも可愛い弟でいてほしいお姉さん」の王道&最強のすれ違いを描いた長編ラブコメ台本をお届けします!
中盤の激しい感情のぶつかり合いから後半の一気に甘くなる形勢逆転のギャップがたまらない作品です。
配信でのコラボや、感情の起伏の練習にぜひ挑戦してみてくださいね。
作品情報
- 人数:2人(男女)
- 時間:約10分
- ジャンル:恋愛・ラブコメ、青春
- あらすじ:大学生のアカリと、高校に入学したばかりの幼馴染・トウマ。いつまでも自分を「可愛い弟」扱いするアカリに対し、トウマの不満がついに爆発。激しい口論の末、あるハプニングをきっかけに二人の関係性が一気に逆転して……。
登場人物
- 【アカリ】:大学1年生(18歳)。トウマの近所に住む幼馴染。面倒見が良く、トウマのことを本当の弟のように可愛がっている。無意識に彼を子ども扱いしてしまう。
- 【トウマ】:高校1年生(15歳)。アカリの幼馴染。最近急激に背が伸び、声変わりもした。アカリに子ども扱いされるのが我慢ならず、常にツンツンと反抗的な態度をとってしまう。
本編
(春の夕暮れ。近所の神社の境内。待ち合わせをしていた二人)
【アカリ】
「あ! トウマ、こっちこっち! ……わぁ、ほんとに高校の制服だ! すごーい、似合ってるじゃん!」
【トウマ】
「……声でかい。近所迷惑だろ」
【アカリ】
「いいじゃない、おめでたいんだから! そっかあ、あの泣き虫だったトウマが、ついに高校生かぁ。なんか感慨深いな〜。はい、入学おめでとう!」
(アカリ、トウマの頭をわしゃわしゃと撫でようとする)
【トウマ】
「っ! やめろよ!」
(トウマ、アカリの手を強めに払いのける)
【アカリ】
「え……」
【トウマ】
「……髪、崩れるだろ。それに、外でベタベタすんな」
【アカリ】
「なによ、つれないなぁ。昔は『アカリちゃ〜ん、撫でて〜』って自分から頭差し出してたくせに」
【トウマ】
「いつの時代の話してんだよ! 幼稚園の頃だろそれ。……てか、もう俺を子ども扱いすんの、マジでやめてくんない?」
【アカリ】
「子ども扱いなんてしてないよ? ただ、私にとってトウマは可愛い弟みたいなものだし、成長が嬉しいだけじゃない」
【トウマ】
「だから、その『弟』ってのが嫌なんだよ! 俺はあんたの弟じゃねえよ!」
【アカリ】
「ちょっと、なんで急にそんな怒るの? 制服褒めただけじゃん」
【トウマ】
「褒め方がムカつくって言ってんだよ! いつもいつも『可愛い』『大きくなったね』って、俺を何歳だと思ってんだよ。俺、もう高校生だぞ!?」
【アカリ】
「分かってるよ! でも、私からしたら3つも年下なんだから、いつまでたっても……」
【トウマ】
(被せ気味に)「いつまでたってもガキだって言いたいわけ!? あのさぁ、あんたが大学生になって大人ぶってるのは勝手だけど、俺だってちゃんと成長してんの! それを、いつまでも昔のまんまのフィルターで見てんじゃねえよ!」
【アカリ】
(被せ気味に)「なによその言い方! 私はただ、トウマが変わっていくのが少し寂しいなって、そう思っただけなのに……!」
【トウマ】
(被せ気味に)「俺が変わるのが寂しい? 冗談じゃねえよ! あんたはただ、自分より下で、何でも言うことを聞く『都合のいいおもちゃ』が手元からいなくなるのが嫌なだけだろ!」
【アカリ】
(被せ気味に)「っ! 違う! そんなこと言ってない!」
【トウマ】
「違わないね! あんたは俺のこと、自分の承認欲求を満たすためのペットか、弟の代わりとしか見てない! 俺の本当の姿なんか、ちっとも見ようとしてないくせに!」
【アカリ】
「ひどい……っ! 私がどれだけトウマのこと、大事な幼馴染だと思ってるか……っ、あんたになんか分かんないよ!」
【トウマ】
「大事な幼馴染なら!……だったら、俺を『一人の男』として見ろよ!!」
【アカリ】
「……え?」
【トウマ】
「……っ、もういい。帰る」
(トウマ、苛立たしげに踵を返し、神社の石段を降りようとする)
【アカリ】
「あ、待ってよ! トウマ!!」
(アカリ、慌てて後を追いかけようとして、石段で足を踏み外す)
【アカリ】
「あっ……!」
(バランスを崩し、前に倒れ込むアカリ。悲鳴を上げる間もなく、強い力でガシッと抱き留められる)
【トウマ】
「っ、あぶねぇ!!」
(トウマの腕の中にすっぽりと収まるアカリ。少しの間、沈黙が落ちる)
【アカリ】
(……え? あれ……?)
(ト書き:ここからアカリのトーンを「余裕のあるお姉さん」から「焦る年下の女の子」のように逆転させる)
【アカリ】
(トウマの腕、こんなに……太かったっけ? それに、私、すっぽり包み込まれてる……。見上げるくらい、背も高くなってて……胸の音、すごく早い……)
【トウマ】
「……ばーか。足元くらいちゃんと見ろよ。階段から落ちたらどうすんだよ」
【アカリ】
「あ……ご、ごめん……。その……」
(アカリ、顔を赤らめて離れようとするが、トウマは腕の力を緩めず、逆にアカリを自分の方へ強く引き寄せる)
【アカリ】
「えっ……? と、トウマ……?」
【トウマ】
「……分かった?」
【アカリ】
「なにが……っ?」
【トウマ】
「俺、もうアカリのこと……力でねじ伏せられるんだよ」
【アカリ】
「っ……!?」
【トウマ】
「こうやって腕の中に閉じ込めたら、アカリは自力じゃ逃げられない。……俺の方が、力が強いから」
【アカリ】
「……っ、ちょ、ちょっと待って、トウマ、顔、近い……」
【トウマ】
「……『可愛い弟』だと思って余裕ぶってられるのも、ここまでだからな」
【アカリ】
「……っ」
【トウマ】
(少し意地悪に、耳元で低く囁く)
「これからは、ちゃんと『男』として扱ってよね。……アカリ」
【アカリ】
「……〜〜〜っ!!」
(真っ赤になって言葉を失うアカリを見て、トウマが不敵に笑う)
【トウマ】
「ほら、帰るぞ。手、繋いでてやるから、もう転ぶなよ」
【アカリ】
「……ばか」
(トウマに手を引かれながら、完全に形勢が逆転してしまった夕暮れの帰り道)
管理人のワンポイントアドバイス
この台本を演じる際のコツをアドバイスします!
アカリ役の方へ
前半は「余裕たっぷりの頼れるお姉さん」、後半は「男の子の成長に戸惑い、ドキドキさせられてしまう女の子」という明確なギャップを意識してください。
口論のシーンでは、トウマの反抗に対して「なぜ分かってくれないの」という悲しさと苛立ちを声に乗せましょう。
7分目以降のハプニング後は声のトーンを少し高めにしたり、息遣いを混ぜたりして余裕がなくなった焦りを表現するとエモくなります!
トウマ役の方へ
前半は「思春期特有の苛立ちと照れ隠し」をベースに。
アカリのことが好きだからこそ子ども扱いされるのが悔しいという葛藤を表現してください。
口論のシーンは遠慮せずに感情をぶつけてOKです!
そして後半は一気に「オス」の顔を見せます。
「俺、もうアカリのこと力でねじ伏せられるんだよ」のセリフは、声を一段階低くし、耳元で囁くような距離感(ダミーヘッドマイクを意識するのもアリ!)で、アカリの逃げ道を塞ぐような色気を出してみてください。
★ここがポイント!
中盤の口論シーンがこの台本の最大の肝です!
「いつまでたっても〜」「なによその言い方!」「俺が変わるのが〜」のあたりは、相手のセリフの語尾に自分のセリフの頭を被せる「クロストーク」を意識してどんどんテンポを上げ、ヒートアップさせてください。
その感情の爆発からの階段でのハプニングによる「ふっと訪れる沈黙」。この【静と動のギャップ】が、聴いているリスナーの胸を強く締め付けます。
息を飲むような「間(ま)」を大切に演じてみてくださいね!
利用規約
- この台本は、YouTube、配信アプリ(Spoon/IRIAM等)、音声投稿サイト等で無料でご自由にお使いいただけます。
- 使用時のご連絡は不要ですが、概要欄などに「サイト名:コエバコ」と記載していただけると嬉しいです。
- 商用利用、改変もOKですが、自作発言はお控えください。
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