こんにちは、コエバコ管理人の伊織です。
今回は「これぞ王道!」という、胸が熱くなるバトル系長編台本をお届けします。
普段はいがみ合っているライバル同士が、絶体絶命のピンチにだけ見せる完璧なコンビネーション…最高ですよね!
息を合わせるユニゾン台詞もあるので、相方と最高のシンクロを見せつけてください!
作品情報
- 人数:2人(性別不問、一人称の変更OK)
- 時間:約10分
- ジャンル:バトル・共闘・少年漫画風
- あらすじ:崩壊した市街地。圧倒的な力を持つ敵を前に、ボロボロになったライバル同士の二人。絶体絶命の状況下、交わるはずのなかった二つの刃が、起死回生のコンビネーションで反撃の狼煙を上げる!
登場人物
- 【レイ】:直情型で負けず嫌い。近接戦闘を得意とするアタッカー。考えるより先に身体が動くタイプ。
- 【ジン】:冷静沈着で皮肉屋。スピードと手数で圧倒する遊撃タイプ。レイの無鉄砲さをいつも呆れている。
※設定上は武器戦闘を想定していますが、魔法や異能バトルとしてアレンジしても構いません。
本編
(激しい爆発音、瓦礫が崩れる音)
【レイ】
「(荒い息)……ハァッ、ハァッ……クソッ、硬すぎだろあの化け物! 斬っても斬ってもキリがねぇ!」
【ジン】
「(荒い息)……馬鹿かお前は。闇雲に突っ込むから弾き飛ばされるんだ。少しは頭を使え、脳筋。」
【レイ】
「あぁ!? てめぇこそ、ちょこまか逃げ回ってばっかじゃねぇか! 俺が囮になってる間にチクチク刺すのがお前の戦い方かよ!」
【ジン】
「戦略と言ってほしいな。お前みたいに真正面から突っ込んでボロ雑巾みたいにされるよりは、よっぽど効率的だ。」
【レイ】
「んだとコラ! ……っと、危ねぇ!」
(敵の巨大な攻撃。二人はギリギリで回避する)
【レイ】
「うおぉっ!? まだ撃ってくるのかよ! しつけぇな!」
【ジン】
「チッ……追撃の手が休まらないな。レイ、一旦引くぞ!」
【レイ】
「はぁ!? 逃げるのかよ!」
【ジン】
「体勢を立て直すんだよ! いいから来い!」
(瓦礫が崩れる音。二人は大きなビルの残骸の陰に滑り込む)
(少しの間。遠くで敵が暴れ回る音が響く。二人の荒い息遣い)
【レイ】
「……ハァ、ハァ……。クソ、あばらが何本かイカれたかもしれねぇ。」
【ジン】
「……ハァ……。無理もない。まともに一撃を食らっていたら、今頃お前はミンチになってたぞ。」
【レイ】
「うるせぇ。……にしても、とんでもねぇ化け物だな。あんなデカブツ、どうやって倒すんだよ。」
【ジン】
「装甲が厚すぎる。俺の攻撃じゃ表面を削るのがやっとだ。……お前のその馬鹿みたいな一撃なら、中枢まで届くかもしれないがな。」
【レイ】
「俺の一撃? ……へっ、やっと俺の力を認めたか。」
【ジン】
「勘違いするな。お前の『力だけ』は認めてるって言ったんだ。だが、あのスピードじゃ大振りな攻撃を当てる前に迎撃されるのがオチだ。」
【レイ】
「……。」
【ジン】
「……。」
(沈黙。静かに響く二人の呼吸音)
【レイ】
「……なぁ、ジン。」
【ジン】
「なんだ。」
【レイ】
「俺たち、顔を合わせりゃ喧嘩ばっかだったよな。」
【ジン】
「急にどうした。走馬灯でも見てるのか?」
【レイ】
「ちげーよ。……ただ、認めてはいたんだよ。お前のその、ウザいくらい的確な動きと、状況判断の速さ。……俺にはねぇもんだ。」
【ジン】
「……フッ。お前からそんな言葉を聞く日が来るとはな。明日は槍でも降るんじゃないか。」
【レイ】
「うるせぇ、素直に褒め言葉として受け取っとけ。……で、どうする? このままここで瓦礫と一緒に潰されるのを待つか?」
【ジン】
「冗談じゃない。俺の美学に反するね。」
【レイ】
「だよな。……お前のそのウザいサポート、今だけ頼ってやってもいいぜ。」
【ジン】
「……ふん。足引っ張るなよ。お前が死んだら、俺の目覚めが悪くなるからな。」
(ジンが立ち上がる音。レイも続く)
【ジン】
「いいか、作戦はこうだ。俺がスピードを活かして奴の死角に回り込む。注意を完全に俺に向けさせた一瞬の隙を突いて、お前が最大火力で叩き込め。」
【レイ】
「シンプルでいいな。気に入ったぜ。……ヘマすんじゃねぇぞ、ジン!」
【ジン】
「誰に向かって口を利いている。……行くぞ!」
(敵が瓦礫を吹き飛ばす爆音。二人が同時に飛び出す)
【レイ】
「うおおおおおっ!! こっちだ化け物ォ!!」
【ジン】
「バカ、俺がヘイトを稼ぐと言っただろうが! ……チッ、仕方ない。俺は右から行く! レイ、左の死角をカバーしろ!」
【レイ】
「おうよ!!」
(激しい戦闘音。剣戟と打撃が交差する)
【ジン】
「そこだ! 側面が空いてるぞ!」
【レイ】
「もらったァ!! ……チィッ、浅いか! ジン、下がれ! 尻尾が来るぞ!」
【ジン】
「分かってる! ……甘いな、そこはもう見切った!」
(ジンが敵の攻撃を躱し、反撃する)
【レイ】
「やるじゃねぇか! なら、俺は足元をいただくぜ!」
(レイの重い一撃)
【ジン】
「ナイスだ、レイ! 姿勢が崩れた! ……今だ、合わせろ!!」
【レイ】
「おう!! ありったけの力、ぶち込んでやる!!」
(二人が限界を超えて力を振り絞る。空気が震えるような気迫)
【レイ】
「これで……!!」
【ジン】
「終わりだ……!!」
(※ここで二人同時に台詞を被せる。ユニゾンで叫ぶ)
【二人】
「「消し飛べェェェェェッ!!!」」
(超弩級の爆発音。光が弾け、敵が完全に崩れ落ちる音)
(静寂が訪れる)
【レイ】
「(荒い息)……ハァ、ハァ……。やっ、たか……?」
【ジン】
「(荒い息)……あぁ。完全に沈黙した。……ハァ、ハァ……流石に、疲れたな……。」
【レイ】
「へへっ……見たかよ、俺の最後の一撃! 完璧に急所にぶち込んでやったぜ!」
【ジン】
「はぁ? 何を言っている。俺が完璧なタイミングで隙を作ってやったからこそ当たったんだろうが。俺のサポートのおかげだろ。」
【レイ】
「あぁ!? 俺の破壊力がなきゃ削りきれてなかっただろうが! 俺がトドメ刺したんだよ!」
【ジン】
「頭まで筋肉でできているのかお前は。あの状況を冷静に作り出した俺の功績が9割だ。」
【レイ】
「ふざけんな! どう考えても俺がMVPだろ!」
【ジン】
「お前のような単細胞には、戦術の美しさが理解できないらしいな。」
【レイ】
「んだとコラァ! もう一回言うてみろ!」
(言い争いながらフェードアウトしていく)
管理人のワンポイントアドバイス
お疲れ様でした!いやー、背中を預け合うライバル同士の共闘、最高にアツいですね!
この台本を演じる際のコツをアドバイスします。
レイ役の方へ
とにかく「熱量」と「直情的なパワー」を意識してください。
戦闘中の息遣いも、荒々しく大きく出すとアタッカーらしさが出ます。
中盤の静かなシーンでは、普段の喧嘩腰から少しトーンを落とし、照れくさそうにジンを認める「不器用な素直さ」を見せるとギャップがあって魅力的です。
ジン役の方へ
レイとは対照的に、「冷静さ」と「余裕(を装う姿)」をベースに演じてみてください。
皮肉を言う時もただ嫌味を言うのではなく、どこか相手を信頼しているニュアンスを含ませるのがポイントです。
終盤のアクションシーンでは、冷静な彼が徐々に熱を帯びていくグラデーションを意識するとカッコいいですよ!
★ここがポイント!
この台本の一番の肝は「3〜6分にあたる瓦礫の陰でのクールダウン」です。
前半の激しい戦闘から一転、二人の呼吸音だけが響くような静かな空間を作ってください。
ここでしっかりと「間」を取り、お互いの本音をポツリとこぼすことで、その後のクライマックスの「「消し飛べェェェェェッ!!!」」というユニゾンの爆発力が何倍にも生きてきます。
緩急をしっかりつけて、最高の掛け合いを楽しんでくださいね!
利用規約
- この台本は、YouTube、配信アプリ(Spoon/IRIAM等)、音声投稿サイト等で無料でご自由にお使いいただけます。
- 使用時のご連絡は不要ですが、概要欄などに「サイト名:コエバコ」と記載していただけると嬉しいです。
- 商用利用、改変もOKですが、自作発言はお控えください。
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