こんにちは、コエバコ管理人の伊織です。
今回は、陰陽師と妖刀が織りなす「和風ファンタジー・バトル」台本です。
呪文詠唱、結界、そして必殺技の叫び!
少年漫画のような熱い展開と、スピード感のある掛け合いを楽しみたい3人組にピッタリの一作です。
作品情報
- 人数:3人(男性2:女性1、または性別不問)
- 時間:約3〜4分
- ジャンル:和風ファンタジー・バトル
- あらすじ:神社の跡取りであるミナトは、封印された妖刀を守るため妖怪ガゴウと戦うが、力及ばず絶体絶命。その時、妖刀の付喪神シデンが顕現するが、シデンはミナトを「未熟」と切り捨てる。
登場人物
- 【ミナト】:
妖刀を代々守る神社の跡取り。陰陽術を使うがまだ未熟。正義感が強く、諦めが悪い。 - 【ガゴウ】:
妖刀の力を狙う粗暴な妖怪。力こそ正義だと思っている。好戦的で口が悪い。 - 【シデン】:
妖刀・紫電(しでん)の付喪神(つくもがみ)。高貴でドSな性格。主の強さを何よりも重視する。
本編
【ミナト】
(苦悶の声)
「ぐっ……うあぁっ!!」
(SE:吹き飛ばされて地面を転がる音)
【ミナト】
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……! まだだ、まだ……通さない!」
【ガゴウ】
「ギャハハハ! どうしたどうしたぁ? 威勢がいいのは口だけか?
その程度の結界術で、この俺様を止められると思ってんのかよ!」
【ミナト】
「くっ……! 急急如律令(きゅうきゅうにょりつりょう)! 縛(ばく)!」
【ガゴウ】
「ヌルいんだよぉっ!!」
(SE:術がかき消される音)
【ミナト】
「うわぁぁぁっ!」
【ガゴウ】
(足音で近づき、見下ろす)
「終わりだ、ガキ。
そこの祠(ほこら)にある『妖刀・紫電(しでん)』……。
俺様が貰い受けて、人間どもを恐怖のどん底に突き落としてやるよ」
【ミナト】
「やめろ……それに触れるな……!」
【ガゴウ】
「うるせぇ!!」
(SE:結界が破壊される音、封印が解ける音)
【ガゴウ】
「ヒャハハ! 封印が解けたァ! さあ出てこい、伝説の妖刀よ!」
(SE:空気が張り詰めるような音。キィィィン……)
【シデン】
「……騒々しいな。久方ぶりの現世(うつしよ)だというのに」
【ミナト】
「なっ……人が、出てきた……? まさか、付喪神(つくもがみ)!?」
【ガゴウ】
「オオッ! こいつはすげぇ妖気だ!
おい、俺様はお前の新しい主(あるじ)、ガゴウ様だ!
俺と一緒に暴れようぜぇ?」
【シデン】
(冷ややかに)
「ほう……。我を振るおうというのか。
……で? そっちの泥だらけの小童(こわっぱ)はなんだ?」
【ミナト】
「ぼ、僕は……その刀を守る、神社の……!」
【シデン】
(鼻で笑って)
「守る? お前がか?
ハッ……笑わせるな。見るからに貧弱。才の欠片も感じぬ。
我が主はお前ではない」
【ミナト】
「なっ……!?」
【シデン】
「そちらの妖怪の方が、まだマシな力を有しているようだな」
【ガゴウ】
「ギャハハハ! そうだろうそうだろう!
聞いたかガキ! 刀様も俺を選んだってよぉ!
さあ来い! 俺と契約しろ!」
【シデン】
「……悪くはない提案だが、一つ気に入らぬことがある」
【ガゴウ】
「あん?」
【シデン】
「貴様の下品な笑い声だ。耳障り極まりない」
【ガゴウ】
「あぁん!? ふざけやがって……なら、力ずくで従わせてやるよ!」
(SE:ガゴウが襲い掛かる音)
【ミナト】
「危ないっ!!」
(SE:ミナトが割って入る音。ガキィィン!)
【ミナト】
「ぐぅぅぅぅ……!!」
【シデン】
「……ほう? 我を庇ったのか? 自分の命も危ういというのに」
【ミナト】
「(必死に耐えながら)
関係ない……!
お前が僕を認めなくても、お前を悪用させないのが……僕の使命だ!
この身が砕けても、コイツには渡さない!!」
【シデン】
「……ククッ。ハハハハ!」
【ミナト】
「な、何がおかしい!」
【シデン】
「良い目だ。力なき者の虚勢……嫌いではない。
おい小童。名はなんという」
【ミナト】
「ミナトだ!」
【シデン】
「ならばミナト。貴様に一度だけ機会をやる。
我の柄(つか)を握れ! その命、我の刃(やいば)に変えてみせよ!」
【ミナト】
「……上等だ!!」
(SE:刀を抜く音。シャキィィィン!)
【ガゴウ】
「チッ、調子に乗るなァ! まとめて叩き潰してやる!!」
【ミナト】
「いくぞ、シデン!」
【シデン】
「応ッ! 我が雷(いかづち)で、その下品な口を塞いでやろう!」
【ミナト・シデン】
(声を合わせて)
「祓いたまえ、清めたまえ……!」
【ミナト】
「顕現せよ、破邪(はじゃ)の雷光!」
【シデン】
「塵(ちり)一つ残さず、消え去るがいい!!」
【ミナト・シデン】
「紫電(しでん)・一閃(いっせん)んんんんッ!!」
(SE:落雷のような轟音。ドカァァァン!!)
【ガゴウ】
「バ、バカなァァァァァ……ッ!!」
(SE:妖怪が消滅する音)
【ミナト】
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
【シデン】
「フン……まあまあの切れ味だったぞ、ミナト。
これからは我が、貴様を鍛えてやる。覚悟しておけよ?」
【ミナト】
「……お手柔らかに頼むよ、相棒」
管理人のワンポイントアドバイス
この台本は、戦闘シーンの「ダメージボイス(うぐっ、ぐああっ等)」と、必殺技の「決めゼリフ」のメリハリが重要です。
ミナト役の方へ: 前半はボロボロにやられて「弱さ」を出してください。後半、シデンに認められてからは、腹から声を出して「覚悟」を見せましょう。詠唱シーン は、噛まないようにハッキリとかっこよく!
ガゴウ役の方へ: 典型的な悪役です。「ギャハハ!」 という汚い高笑いや、「ヌルいんだよぉ!」 という挑発など、とにかく憎たらしく演じると、倒された時の爽快感が増します。
シデン役の方へ: 常に上から目線の「ドS」な態度を崩さないでください。ミナトを認めるシーンでもデレるのではなく、「面白いおもちゃを見つけた」くらいの不敵な態度がクールです。
★ラストの合わせ技についての「紫電・一閃んんんんッ!!」 は、二人の息をピッタリ合わせるのが最大の難所であり、見せ場です。 直前の「消え去るがいい!!」 の余韻を感じ取って、タイミングを合わせる練習をしてみてください!
コラム:妖刀「紫電」の裏設定と執筆秘話
今回の台本、楽しんでいただけましたでしょうか。 ここでは、少しだけキャラクターの裏設定や執筆の裏話をお話ししようと思います。
実は妖刀「紫電」の付喪神であるシデンには、過去に何人もの主を渡り歩いてきたという裏設定があります。 彼のドSで上から目線な態度は単なる性格というだけでなく、「本当に自分を扱える、強い覚悟を持った人間か」を厳しく見極めるためのテストのようなものなんです。
そして陰陽術はまだ未熟だけれど、絶対に諦めない真っ直ぐな心を持ったミナト。 正反対の二人がこれからどんな風に成長して、どんなコンビになっていくのか。そんな少し先の展開を想像しながら演じていただけると、セリフのニュアンスも少し変わってきて、よりキャラクターの魅力が深まるきっかけになると思います。
この台本は、「少年漫画のクライマックスのような熱いバトルを声劇で表現したい!」という思いから書き始めました。 特にラストの必殺技を放つシーンは、二人の息がぴったり合ったときの爽快感を想像して、私自身もとてもワクワクしながら執筆しました。
ぜひ、皆さんなりの解釈で、この熱い世界観を思い切り表現してみてくださいね。
台本をさらに盛り上げる!おすすめのフリー効果音サイト
今回の台本には、バトルシーンの臨場感を高めるためのSE(効果音)指定がいくつか含まれています。
「吹き飛ばされる音」や「術がかき消される音」などを加えることで、作品の完成度がぐっと高まるきっかけになりますので、音声作品を制作する際はぜひ活用してみてください。
効果音を探す際は、登録不要で無料で利用できるフリー素材サイトがとても便利です。
たとえば、以下のようなサイトは種類が豊富で探しやすいのでおすすめですよ。
- 効果音ラボ
- DOVA-SYNDROME
- OtoLogic
音響にこだわることで、キャラクターの魅力や世界観がより引き立ちます。 (ご利用の際は、必ず各サイトの利用規約をご自身で確認してくださいね)
ぜひ、皆さんなりの素敵な演出を楽しんでみてください!
利用規約
- この台本は、YouTube、配信アプリ(Spoon/IRIAM等)、音声投稿サイト等で無料でご自由にお使いいただけます。
- 使用時のご連絡は不要ですが、概要欄などに「サイト名:コエバコ」と記載していただけると嬉しいです。
- 商用利用、改変もOKですが、自作発言はお控えください。


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